こんにちは。
やまこうです。
年末年始に読んだ本の紹介です。
なぜこの本を読んだのか
実は、この本を買ったのは、1年以上前のことになります。
一度読んだ後、父親に貸しておりました。
今回の帰省のタイミングで、返してもらいました。
どうやら読んだ気配はありませんでした・・・
年始の目標にも書いたのですが、自分の投資スタンスを明確にしたいと思っており、以前読んだ本の中で良かったと記憶しているこの本を再度読んでみることにしました。
著者情報
eワラント証券株式会社COO(チーフ・オペレーティング・オフィサー)。CFA協会認定証券アナリスト、(社)証券アナリスト協会検定会員。eワラントを開発・導入した日本の第一人者。
1964年静岡県生まれ。1988年一橋大学商学部卒業後、大和証券入社。証券アナリストとして任天堂、大日本印刷、東宝などをカバーし個別株分析に精通する。1993年米ノースカロライナ大学経営学大学院でMBA取得。1993~1995年大蔵省財政金融研究所(現・財務総合政策研究所)勤務。1995年大和証券に戻り、店頭エクイティ・デリバティブの立ち上げに従事。1998年ゴールドマン・サックス証券入社。2000年eワラントを開発・導入。2011年8月より現職。バブル分析に精通し、そのリスクを避ける個人投資家向けのさまざまな投資手法を研究している。
ラジオNIKKEI「ザ・マネー」月曜日のレギュラーコメンテーター。月刊FX攻略、Moneyzine、日刊SPA、ロイターなどに寄稿。著書に『勝ち抜け! サバイバル投資術』(実業之日本社)『eワラント・ポケット株オフィシャルガイド』(翔泳社、共著)など。
巻末の著者略歴より
略歴の中にもありますが、ラジオNIKKEI「ザ・マネー」に出演されているのを聞いたのが著者を知ったきっかけです。
こういった番組にありがちな、今すぐ投資しましょう!と言った感じがないところに好感を持ちました。
急な出演者交代で現在は出演されていません。
何があったのでしょうか。
本の概要
資産を増やす5つの積極戦略と資産を守る5つの堅実戦略を徹底伝授!
景気の動向を見抜きもうけをがっちりつかむ!
書籍帯の情報より
目次紹介
目次は、以下のようになっています。
第1章 アベノミクスと「量的緩和バブル」
第2章 危険度が一挙に高まる2016年から要注意!
第3章 巨大バブル崩壊に備えて今、何をすべきか?
第4章 バブルの波で資産を増やす5つの積極投資メソッド
第5章 バブル崩壊に負けずに資産を守る5つの堅実投資メソッド
第6章 銀行が絶対に教えてくれないNISAの本当の使い方
第7章 大事な退職金を暴落から守るお金と投資の思考術
第8章 アベノミクスの先にあるものは何か?
内容
記憶にとどめておきたいと思ったところをいくつか。
バブルは常に繰り返す
過去のバブルを分析すると、10年に一度、巨大なものは20年から30年に一度繰り返し発生している。
近年でいくと、1990年ごろのアジア危機、2000年頃のITバブル、2008年のリーマンショックになります。
次が2018年ごろでも全く不思議はありません。
ITバブル以降世界の株価は連動している
過去には、分散投資をしていればリスクは軽減されていたが、近年は世界の経済が連動しており、投資先を分散してもリスク分散はできない。
米国株・日本株・ドイツ株・香港株・原油・金も相関性が高くなっている。
2016年以降バブル崩壊の引き金となるイベントが重なっている
バブル崩壊の引き金と想定されるイベントは以下の通り。
- アメリカの利上げ
- 中国不動産バブルの崩壊
- 日本の消費財10%への増税
- 第2次イラク戦争(この時の想定はクリントン大統領でした)
- 原油価格低迷による産油国の経済破綻(現在は協調減産への合意がなされている)
- 五輪後のブラジル経済失速(五輪前から失速)
- 日本のマイナンバー制度導入
- パンデミック(時期予測不可)
この中でも、アメリカの利上げは最重要と位置付けられています。
2016年に一度あげられ、2017年にも複数回の利上げが予想されています。
何回目の利上げで失速というパターンが一番考えられるようです。
過去にも利上げ開始時には一旦株価が下がるものの、2・3回目には上がりだし、逆に最高値をつけた後、急落していくパターンのようです。
今回も、そのようになったら、今回は今までと違うと勘違いせず、これまでと同じだと考える必要があります。
人生の転機では景気の良し悪しを予測して行動すべき
転職・企業・住宅購入と言った大きなイベントは、大きな景気の流れを判断して実行すべき。
ピンポイントで株価の天井や底を当てる必要はなく、景気が良い時の世間の空気に流されず行動を実施すべきと書かれています。
例えば、住宅購入であれば、景気が良い時にはマンション価格が高くなり、給与も高い水準でのローン返済を計画することになるでしょうが、その後景気が落ち込めば途端に高いローン残高に対して下がった収入でのローン返済することになります。
大きな家電の購入タイミングもそんな大きな流れの中で考えたいですね。
例えば、以前は家電エコポイント制度なんてものもありました。
周りが浮かれている時こそ慎重に、出費を抑えている時に十分に検討したものを購入するというのが良さそうです。
ま、家電は壊れたらすぐに買わないといけないものも多いですけどね。
景気が悪い時には、低価格で高品質のサービスも受けられそうです。
なんせお客さんが来ませんから。
他にも
ぜひ読んでおいていただきたい内容が他にもたくさんありました。
相場の天井圏で、これだけはやってはいけない8つのこと
相場の天井圏で、これだけはやっておきたい6つのこと
5つの積極投資メソッド
5つの堅実投資メソッド
MISAの本当の使い方
退職金の運用はここに注意
キーワードに興味がある方はぜひ読んでみてください。
最後に
投資や消費のタイミングを考える上で、すごく参考になりました。
書籍は2015年に出版されていますが、FRBの利上げは2017年がメインです。
株価の動きには十分に注意したいです。
子供の学費も投資信託で準備しようとしていますから、現金化のタイミングが重要です。
長男の大学進学が想定される、2030年の前後数年は現金化のタイミングを考えないといけません。
それでは。